パチャディを紹介します。「ココナッツ&ヨーグルト和え」といった感じの料理です。
南インド料理では定番メニューのひとつなのですが、ここだけの話、筆者自身があまりパチャディを好きではありません。「ここだけの話」と言いつつ、この記事は一般に公開されております。
料理の特徴を簡単に説明します。
- フルーツや野菜を具材にする
- ヨーグルトとココナッツを合わせたペーストを合わせる
- マスタード味
今回はインドでもわりと定番なパイナップルを使ったパチャディを作ります。
材料(副菜として3~4食分)
- パイナップル200g(千切り)
- 塩小さじ1+小さじ1/2
- 青唐辛子1本(縦二等分に切る)
- 砂糖小さじ1
ペースト用材料(以下をミキサーでペーストにする。上の写真はミキサーにかけた後のペースト。)
- ココナッツファイン150cc
- ココナッツパウダー大さじ1(なければ省略)
- ヨーグルト150cc
- マスタードシード小さじ1/2(あらかじめミルなどで粗めの粉末にしておくとよい)
- にんにく半かけ(すりおろし)
テンパリング用材料
- ココナッツオイル大さじ1(なければサラダ油)
- ホールチリ2本(半分にちぎり、種を取り除く)
- マスタードシード小さじ1/2
- カレーリーフ10枚くらい(なければ省略)
作り方
- 鍋にパイナップル、塩小さじ1、青唐辛子、水20ccを入れる。蓋をして、中火→弱中火で加熱する。パイナップルがクタっとして、形が少し崩れ始めるまで煮る(写真参照)。
- 火を止めて、ペースト、塩小さじ1/2、砂糖を加える。弱火~弱中火で軽く温める。
- テンパリング用材料を使って、テンパリングをする。フライパンにココナッツオイルを熱し、マスタードシードを加える。マスタードシードが弾け始めたら、ホールチリ、カレーリーフを加える。10秒くらいフライパンを揺すって香りを立たせる。フライパンの中身を油ごとパイナップルの鍋に加えてまぜる。
- 食べる。
トロリとした食感になります。時間が経過すると硬くなりますが、水少量を加えると再度緩くすることができます。
注意点
- パイナップルを煮るときは焦がさないように。一定時間経過すると、鍋の水分がなくなってきます。
- ペーストを作るときは、ミキサーをしつこめに回します。ココナッツファインの食感が残っていると、仕上がりがジャリジャリになります(とはいえ、少しくらい食感が残るのは仕方ありませんが)。
食材について
- パイナップル→可能であれば、熟し方が足りないもののほうがおすすめ。酸味重視で。
- ココナッツファイン→本来は生のココナッツ果肉を削ったものを使います。
- ココナッツパウダー→即席ココナッツミルクの素となる粉末。お湯で溶くとココナッツミルクになる。
では、また書きます。
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