味噌汁がインドに渡ったら、「日本のサンバルとは俺のことだ」となるんでしょうか。
…どうでもいいですが、南インドの野菜入り豆カレー、サンバルを紹介します。
「紹介します」と言いつつ、このブログを書き始めた頃にすでに一度紹介しています。
…が、そのときは何を思ったか金柑を使ったサンバルというかなりエキセントリックな路線に走りました。
今回はわりと普通にやります。
そして、やはりと言うべきか、こっちのほうがおいしいです。
日本でいうところの味噌汁並みに日常的なメニューです。セットものに付いてきたり、ホテルの朝食バイキングに必ず登場したり…。
では、作ります。
様々な野菜が使えますが、今回はなばなを使用します。
材料(3~4食分)
【スパイス以外の材料】
- トゥールダール100cc
- 油大さじ1
- タマネギ50g、中1/5~1/4個(繊維を断ち切る方向に5mm厚スライス)
- 青唐辛子1本(縦に切れ目を入れる)(なければ、ししとう2本)
- トマト120g、中1/2個(乱切り)
- 香菜の根茎を刻んだもの、小さじ2
- 塩小さじ1と1/2
- タマリンド15g(100ccのぬるま湯に浸けておく)(なければ省略)
- 香菜の葉を刻んだもの、大さじ1
- なばな50g、一般的なスーパーで売られているものの1/4袋分(茎の部分も含めてざく切り)
【パウダースパイス】
- ターメリック小さじ1/4
- カイエンペッパー小さじ1/2
- サンバルパウダー小さじ2と1/2(詳細は後ほど)
【テンパリング用材料】
- 油大さじ1
- マスタードシード小さじ1/2
- タカノツメ1本
- クミンシード小さじ1/4
- ウラドダール小さじ1/2
- メティシード小さじ1/8 (なければ省略)
- ヒング小さじ1/4(なければ省略)
- カレーリーフ10枚くらい
作り方
- 鍋にトゥールダールと水を入れる。水面が豆より2cm高くなるくらい。沸騰させて、弱中火~中火で煮る。豆が柔らかくなって、指でつぶせる程度まで。煮ていると豆が水を吸うので、ポタージュ状を保つ程度に適宜水を足す。ミキサーやフードプロセッサーで豆をペースト状にして置いておく。
- 別の鍋に油大さじ1を熱し、タマネギを加えて炒める。できるだけ強めの火でタマネギが透明になるまで。
- 弱火にして青唐辛子を加え、まぜる。
- トマト、香菜の根茎、塩を加える。弱中火でトマトが崩れかけるまで炒める。
- パウダースパイスを加えて、弱中火で常にかきまぜつつ1分炒める。
- お湯に浸けておいたタマリンドを手でモミモミする(ふやけたタマリンドが崩れてお湯が茶色になる)。茶色になった水を鍋に加える。タマリンドのカスはできるだけ入らないようにする(少しくらい入っても問題ありません、テキトーに)。
- トゥールダールのペーストを加えてまぜる。必要であれば、水を足す(おしるこくらいの濃度にする。筆者の場合、足しても50cc程度)。
- なばな、香菜の葉を加える。蓋をして沸騰させ、弱火で5分煮る。火を止める。
- 【テンパリング】をする。フライパンに油大さじ1とマスタードシードを入れて、中火で加熱する。マスタードシードが弾け始めたら、タカノツメ、クミン、ウラドダール、メティシード、ヒングを加えてフライパンを揺すりつつ、ウラドダールが少しキツネ色を帯びる程度まで(濃い色にはしない)加熱する。カレーリーフを加えて、10秒くらいフライパンを揺すって香りを出す。油ごとサンバルの鍋に加える。
- お好みで香菜をちらす。
- 食べる。
洗い物が多くなる料理ですね。
意外とめんどくさい。
注意点
- この料理に関しては、タマネギを炒めるときに色をつけません。ササっとやっちまいましょう。
- いつものごとく、水を入れすぎないこと。最重要。
- 香菜の葉を加えたら、香りが逃げないように蓋をして煮ます。
食材について
- 筆者がよく利用しているのはこちら→https://www.ambikajapan.com/jp/
- いろいろな野菜を具材にできます。ナス、冬瓜、かぶ、大根、カボチャ、芋類、オクラ、パプリカ、ホウレンソウなどなど、ほぼなんでも。余り物を複数種類入れるという手も。
- サンバルパウダー→筆者はあらかじめサンバル用にミックスされたものを使っています。ただ、これはインドで購入したもので、日本で同じようなものが入手できるかは分かりません(むしろ、あったら教えてほしい)。
- サンバルパウダーを買えない場合は、自分で挽いて作るしかありません。こちら→https://blogs.yahoo.co.jp/akirawatanabe2191960/52130673.html
- 挽くのが面倒なら、ターメリック小さじ1/2、カイエンペッパー小さじ1/2、コリアンダー小さじ6を使えば、それっぽくなります。
- タマリンド→タイ食材店などでも入手できます。
- カレーリーフ→栽培するか、通販などで買って(高価!)冷凍しておくか、ドライタイプを使うか、省略するか。もう、どうとでもしてくれ。
では、また書きます。
他の日常的料理はこちら。