インドのヨーグルト、ダヒ Dahi(またはカード Curd)を家庭で作るための種菌が売られているとの情報を入手した筆者です。
ということで早速入手して、いろいろ実験してみました。
使用したのは、こちら。
筆者はアフィリエイトなどやっておりませんので、みなさんがポチってもまったく儲かりません。安心してポチってください。
届いた種菌。こちらは5包入りで1300円ほど。
1包を牛乳1リットルに入れて放置しておくだけ。ヨーグルトメーカーがなくても、室温に約24時間置いておくだけでヨーグルトが完成しました(4月時点)。
植え継ぎも可能です。できたヨーグルト100cc程度を新しい牛乳900ccに加えて放置しておくと、これまたヨーグルトが出来上がります。ただし、植え継ぎしたものは、味が少し劣るように感じます。
味はどう違うのか
ちょうど市販のヨーグルトがあったので、味を比べてみました。以下、種菌から作ったヨーグルトを「ダヒ・ヨーグルト」と呼びます。
左が小岩井・生乳100%、右がダヒ・ヨーグルト。
小岩井・生乳100%は市販のヨーグルトの中では酸味が穏やかで食感はなめらかです。ダヒ・ヨーグルトの酸味はそれと同じくらい、食感は少し硬い。
つまり、市販の標準的なヨーグルトと比べると…
- 酸味:穏やか
- 食感:柔らかめ
- 味は「ミルク感」が強め
わりとテキトーな分析です、はい。
ラッシーにするとどうなるのか
つづいて、牛乳とまぜてラッシーを作ってみます。
はい、できました。泡の立ち方が違いますね。
ダヒ・ヨーグルトで作ったラッシーを拡大すると、こんな感じです。
小岩井・生乳100%で作ったラッシーはサラサラ。ダヒ・ヨーグルトのほうが濃度は高い。ただし、明治ブルガリアよりはゆるい。これは小岩井・生乳100%がもともとサラサラ寄りなヨーグルトであるためと思われます。
そして、味がなぜかミルキーなのです。ミルキーっていうのは、あの不二家のミルキー(そこまで露骨に甘くはありませんが、なんかそれっぽい味)。
市販のヨーグルトで作ったときにはない「ミルキー感」があります。
実験に使ったラッシーのレシピ(以下をミキサーやホイッパーでまぜる)
- ダヒヨーグルト150cc
- 牛乳150cc
- 砂糖25g
ところが、後日砂糖を半量にして作ってみたところ、「ミルキー感」がありませんでした。砂糖と組み合わさることで出てくる味なのかもしれません。砂糖はビビらずに使うことをおすすめします。
ローガンジョシュに使うとどうなるのか
ヨーグルトベースのマトン料理、ローガンジョシュ。
ヨーグルトを入れてから煮込む料理。
加熱しても、ダヒ・ヨーグルトは違いを見せつけてくれるのか。
はい、いきなり完成、マトン・ローガンジョシュ!
結論:味の違いが分からない
加熱してしまうと、市販のものとの違いを感じられませんでした。
ならば、と思い…
パチャディに使うとどうなるのか
よりヨーグルトの味を直接感じられる料理を!
ということで、ダヒ・ヨーグルトでパチャディを作ります。
パチャディというのは、ココナッツとヨーグルトをベースにした南インドのベジタリアン料理。マスタード味です。
はい、いきなり完成、カボチャのパチャディ!
結論:だいぶウマイ
ヨーグルトの味がダイレクトに出る料理なだけに、結構違います。ダヒ・ヨーグルトで作ったほうがおいしい。
でも、パチャディよりもラッシーやカードライス(ヨーグルトかけご飯)に使うほうが更に威力を発揮できそうです。
次回は、使用する牛乳の性質がヨーグルトの出来上がりにどれだけ影響するのかを調べてみます。
いやしかし、誰が喜ぶんだろうね、こんなマニアックな試み(笑)。
関連情報・記事はこちら。