今回はお豆さんのカレーです。
なぜかというと、ここ最近私が食べたものがヘビーすぎて、油っぽいものを見ただけで「うぷっ」となるからです。
ブログでは書いていませんが(失敗したからね)、週末にビリヤニの試作で玉砕しました。ビリヤニにはギー(インドのすましバター)がたんまりと使われています。
ちなみにその前はビーフコフタカレーで、2日間で特濃ココナッツミルクを2カップ飲み干しました。ビーフコフタカレーのレシピはこちら。
そんなわけで豆カレーなんだよ
長ったらしい言い訳でした。
インドは国民の半数がベジタリアンというベジ大国。
スーパーの豆売り場へ行くと、かなりの種類の豆が売られています。ベジタリアンのタンパク源として食べられているんでしょうね。
今回使用するのはムング・ダルです。インド料理で使われる豆の中では、日本人にも食べやすい部類だと思います。
ムング・ダルっていうのは、日本でいうところの緑豆…もやしになるヤツね。
では作るのだ
【材料】
ムング・ダル1カップ
にんにく1かけ(すりおろし)
しょうが(にんにくと同量、すりおろし)
ターメリック小さじ1/2
塩小さじ2と1/2
ココナッツミルク100cc
【テンパリング用材料】
ギー大さじ2
クミンシード小さじ1(ホールスパイス←粉じゃないヤツ)
タマネギ1/4個(粗みじん切り、5mm角くらい)
カレーリーフ7、8枚
【手順】
- ムングダルと水を鍋に入れ(水面が豆の2cm上になるくらい)加熱する。沸騰してきたら弱中火にして、にんにく、しょうが、ターメリックを加える。豆の形がやや崩れるくらいまで煮る。これくらい。
- 塩を加える。
- 【テンパリング】をする。フライパンにギーとクミンシードを入れて中火で加熱する。クミンから泡が出てきたら、カレーリーフとタマネギを加えてタマネギが少し色づくくらいまで炒める。フライパンの中身を油ごと豆の鍋に加える。
- 10分くらい煮る。
- ココナッツミルクを加えて完成。お好みで香菜を刻んで加える。
- 食べる。
【注意点】
- 豆を煮ているうちに水かさが減ってくるので、時おり水を足してヒタヒタくらいをキープします。
- 豆をどこまで煮崩すかは、結局のところ好みの問題だと思います。手順4で10分煮ることを考慮に入れて、手順1での煮え具合を調整します。つまり、手順1では「あと10分煮たらちょうどよくなる」程度まで煮ます。
- 単純ですが、豆の煮崩し方、水分量、塩加減が重要です。単純なだけに、漫然と作っているだけでは豆カレーを安定しておいしく仕上げることはできません。私もまだまだ…(笑)。
【食材の話とか】
- インド料理でよく使われる豆は、ムング(緑豆)、チャナ(ひよこ豆)、ウラド(黒まっぺ豆)、マスル(レンズ豆)、トゥール(キマメ)というところです。これらの豆も「皮付き・皮なし」「原型・半分に割ってあるsplit」の別があり、食材としてかなりのバリエーションがあります。
- ムングは特に日本人にも馴染みやすい味ではないかと思います。豆カレーに慣れないうちはこれがオススメ。
- インド人の中でも、皮付きの豆が好きな人・嫌いな人、いろいろいるようです。
- インドはベジタリアンが多いだけに、インド行きの飛行機で機内食が提供される際には「Veg or Non veg?」とか「Chicken or Veg?」とか訊かれます。時として若干高圧的な態度で訊かれます。このときに「おー、ワタシEnglish わかりませーん」みたいな顔をしていると、ほぼ確実にNon vegのほうを置かれます。
- ギー→インドのすましバターみたいなヤツ。バターを使って自分で作ることもできます。なければ無塩バターで。それもなければ普通のバターで。
- タマネギ→ケララではshallot(エシャロット、根らっきょうではない)2個スライスを使用していました。
- テンパリング→油にスパイスの香りを移す技法。今回のレシピではギーとクミンですが、ココナッツオイル、マスタードシード、カレーリーフ、タマネギでもイケます(ほんとはこっちのほうがケララっぽい香りではある)。
- この料理を「カレー」と呼ぶことに違和感を感じた方!少し長いですが、こちらも読んでみてください。
では、また書きます。