ココナッツミルクで仕上げる南インド・ケララ風のエビカレーを紹介します。
ケララ州コーチンにあるオールドハーバー・ホテル Old Harbour Hotel で提供されていたエビカレー(現在のメニューにはありません)をモデルにしています。
特徴を簡単に説明します。
- トマトベース
- フィッシュカレー用のミックススパイスを使う
- エビの加熱は短時間、でも味はしっかり出る
- 仕上げにココナッツミルクを加えてマイルドに
では、作ります。
材料(3食分)


ココナッツミルクが写っていませんが、脳内で補完してください。
【スパイス以外の材料】
- エビ大きめ13尾(中くらいなら18尾くらい)
- ココナッツオイル 大さじ2(なければサラダ油)
- カレーリーフ10枚くらい(なければ省略)
- タマネギ100g、中1/2個(みじん切り)
- にんにく1かけ(みじん切り)
- 青唐辛子2本(小口切り)(なければ、ししとう)
- 塩 小さじ1と1/4
- トマト200g、中1個(粗みじん切り)
- 香菜の葉(刻む)大さじ1
- 香菜の根茎(刻む)小さじ1
- ココナッツミルク 100cc
【ホールスパイス】
- マスタードシード小さじ1/2
- クミンシード小さじ1/2
【パウダースパイス】
- ターメリック小さじ1/4
- フィッシュマサラ小さじ2
- クミン小さじ1
- ブラックペッパー小さじ1/2
作り方
- 鍋にココナッツオイル、ホールスパイスを入れて中火で加熱する。
- マスタードが弾け始めたら、弱火にしてカレーリーフを加える。10秒ほど鍋を揺すって香りを出す。油がはねるので注意。
- タマネギを加えてまぜる。できるだけ強めの火でやや色づくまで炒める。
- 弱火にして、にんにく、青唐辛子を加えてまぜる。
- 弱火のままパウダースパイスと塩を加える。弱中火で常にかきまぜながら1分炒める。
- トマトと香菜の葉、香菜の根茎を加える。木ベラなどで適度にトマトをつぶしつつ、トマトがほぼ崩れるまで2~3分程度炒める。
- エビと水30ccを加える。蓋をして弱中火で沸騰させる。沸騰したら、弱火で5分程度煮る(エビが大きめのものだったので煮る時間は5分としましたが、中くらいのものなら3分程度でも。いずれにしても、加熱時間は極力短くします)。火を止めて、5分程度放置。余熱でエビに火を通す。
- ココナッツミルクを加えてまぜる。
- お好みで刻んだ香菜(分量外)をちらす。
- 食べる。
タマネギ、トマト、エビ…旨味のもとを重ねまくったカレー。ある意味、分かりやすいおいしさです。お供は白いライス一択で。
注意点
- やはり水分量。インドカレー全般に言えることですが、水の入れすぎは厳禁です。
- 出来上がりは、「サラサラでもないがポッテリでもない。皿に盛ったときにある程度広がるけど、皿全体には広がらない」くらいの濃度です。そのくらいの仕上がりを意識しつつ、加える水の量を調整します。
- エビの加熱時間は最小限に。ココナッツミルクを加えると鍋の温度が下がるので、エビを加熱→少し置いておく→ココナッツミルクを加える、という手順で余熱を利用します。筆者はこの間に洗い物をしています。
食材について
- エビ→ブラックタイガーなど味がしっかり出るタイプのエビを使用します。短時間の加熱でも十分味が出ます。
- ココナッツオイル→気温が下がると固まってしまいます。日本で使用する場合、真夏以外の季節にはほぼ固まっていますので、湯煎して使います。ポットのような円筒形の容器にお湯を入れて、その中にココナッツオイルのボトルを入れておけば(容器の口まで浸からないように注意)、すぐに溶けます。なければサラダ油を使いましょう。
- フィッシュマサラ→シーフードカレー用にあらかじめ調合されたミックススパイス。いろんなメーカーのものがありますが、辛味と酸味を併せ持っているものが多いです。一般家庭ではよく使っているよう。
では、また書きます。
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