使うのは炭、油少量、火。それだけ。
キャンプやバーベキューの機会があれば、かなり簡単に実行できそうです。
アウトドア好きでない方、こういうのが苦手な方は私みたいに泥臭く頑張りましょう。第1話(炭に火を付ける方法を知らないインド料理オタクの話)はこちら。
Dhungarという技法 ~ 第1話「インド料理オタクは火付けができない」 – 自分のアタマを割ったらカレーとコトノハが流出してきた件
考えてもみると、この行為自体は自分でしないといけないにしても、事前にアウトドア好きな人から炭火のことを聞いておくとか、炭を少し分けてもらうとか、準備次第で無駄をなくすことができたはずでした。
自分が苦手なことを、一人でウンウン唸りながら頑張ってるのって時間の無駄かも、と思いました。
登場人物の紹介
では、改めて使用したグッズを紹介します。
まず火炎放射器。ウチは熱源がIHなのでこれが必要になります。ホームセンターで2000円弱でした。もっと安いのもあった。
炭。ホームセンターにて2kg数百円で購入。
1回で使う量がこれくらいであることを考えると、2kg使いきるまでに何回ドゥンガる必要があるのか。やはり持っている人から分けてもらえばよかったです。
私自身も未検証ですが、上の写真のように小さめの炭をいくつか使うほうが同じ分量の炭ひとかたまりよりも着火しやすいかもしれません。
炭を入れる器とアルミホイル。チンチンに熱した炭をこれに入れます。
あとは、炭をつかむためのトングや金属製のハサミとギー(インドのすましバター)。
被験体は前日作ったポークビンダルー。
ではドゥンガろうではないか!
Dhungarします。
さすがに実行中の写真を撮る余裕がなかったので、以下に書きます。
薄暗い夕方のベランダで決行。
- アルミホイルの上に炭を置き、バーナーで炙る。意外にも30秒くらいで炭が赤みを帯びてきました。火花が飛ぶこともあるので注意。
- トングなどを使って、炭をアルミホイルを敷いた器に移す。器が汚れるかと思ってアルミホイルを敷きましたが、そのままでもいいかもしれません。
- 炭を入れた器を被験体(今回はポークビンダルーが入った鍋)の中に入れる。器がカレーの中に沈まないように注意。
- 炭を入れた器にギーをたらす。今回は大さじ1くらいのギーを使いました。
- 白い煙が上がってくるので、すぐに鍋に蓋をする。
- 2分くらい置いておく。
- 炭の入った器を取り除く。
- 食べる。
- 食べるのはカレーのほうね。
Smoked Pork Vindaloo 完成。見た目は普通のポークビンダルーですね。
炭が入った器とか写真に撮る余裕、まったくなし。
仕上がりは…
食べててすんごくスモーキーな香りがするというほどでもないです。ほんのり香る程度。でも、鍋のほうを嗅ぐとしっかりスモーキー。
【疑問点・注意点】
- もっと香りを強くすることができるのか、あまり香りが強すぎてもキツイのか。そのへんのバランスはどう調整するのか。炭の温度とギーをたらした後の放置時間によるのか。
- ギーの使用量はもっと減らしてもいいのか。高くつくし(笑)。そもそもサラダ油ではダメなんでしょうか。
- 今回使用した鍋の蓋には蒸気を逃がすための穴が開いていたので、ガムテープでふさいでおきました。
【他にもいろいろ使えそう】
- 他のカレーにも使えそうな技です。変かもしれませんが、チキン・マッパスと合わせたらどうなるのか。マッパスのレシピはこちら。
- 調べてみたら、豆カレーとかライタ(ヨーグルトサラダみたいなやつ)にDhungarすることもあるらしい。イケそう。
- 以前にケララで見たことのあるマンゴーのサラダ、イカを使ったサラダに使っても良さそう。
今回はインド料理を始めた頃のように「そもそもそれは何なのか」というところから調べる必要があったので、なかなかのストレスでした。ある意味、快感です。
では、また書きます。