スパイスを買ってみることにしたはいいけど、何だか訳が分からん!という方へ。
まずはホールスパイスとパウダースパイスの違いから説明します。
同じスパイスでもホールとパウダーでは役割が違います。
ホールスパイスとは挽かれる前の原型のスパイスのことで、炒め物を作る際にスタータースパイスとして…
はい、読む気が失せますね。
少なくとも筆者は読む気がなくなります。
一般的な解説は長いですし、「話は分かったけど、結局どうしたらいい?」という疑問に対応できていないものが多いように思います。
1.ホールスパイスとは
粉ではなく、種とか木の皮とか、そのままの形のものです。
写真で見ていただいたほうが分かりやすいと思います。
ウチにあったものをテキトーに並べてみました。
主な用途は油と合わせて、香りを出すことです。
オリーブオイルにニンニクの香りを移すような使い方ですね。
2.パウダースパイスとは
ホールスパイスを挽いて粉末状にしたものです。
はい、粉。
ホールスパイスと比べると、なんともやる気の感じられない紹介になっています。
パウダースパイスの役割を簡単に説明すると、日本人がイメージする「カレー粉」の役割です。
3.ホールスパイスを「挽く」という方法
最初からパウダースパイスを用いずに、あえてホールスパイスを挽いて粉にする、という方法があります。実際にインドでの調理の様子を見ていると、「挽く」という作業が多いです。
こういう話が出ると、「あ、めんどくさそう、やっぱりやめておこうかな」と思う方もいると思います。
ですが、心配しなくても大丈夫です。
実際にめんどくさいです。
筆者も正直めんどくさいです。
具体的な方法は、以下の3つです。
- ミルサーなどで挽く。筆者はだいたいこの方法でやっています。唯一と言ってもいいデメリットはミルサーがほぼ「スパイス専用マシーン」になってしまうこと。
- 最初からパウダースパイスを準備する。デメリットはパウダーの状態だと保管しているうちに香りが飛びやすいこと。そもそもパウダーで使う機会が少ない種類のスパイスであるがゆえに最初からパウダーになっていないのです。つまり、使いきるのに時間がかかって、香りが飛びやすい。
- そもそも作らない。
そうだ、作らないことにしよう。
筆者はアタマがおかしくなってしまったのでしょうか。
あながちハズレてはいませんが…
実は、「作らない」が個人的にはイチオシです。
簡単に言うと、こういうことです。
- ホールとかパウダーとか難しい話は、最初の段階から気にする必要はない
- ひとまずレシピどおりに
- レシピにホールスパイスが必要と書いてあればホールスパイスを買い、パウダースパイスが必要と書いてあればパウダースパイスを買う。
- 手に入れやすいスパイスで作れるメニューを選ぶ
- 「挽く」という工程のないレシピを選ぶ
- 信頼のおけるレシピを見つけることが重要
そうして、作るメニューがなくなってきたら(つまりレパートリーが頭打ちになってきたと思ったら)、次の段階に進めばいいんです。
実際のところ、上記の条件に限定したとしても、結構な数のメニューに対応できると思います。
「簡単レシピ」というカテゴリー
を追加しました。一般のスーパーで入手できる食材だけで作れそうなメニューを、このカテゴリーに分類しました。
いざ今までのレシピを見直してみると、「簡単レシピ」に該当するものはなんと3つしかありませんでした。しかも、スパイスを使用しているのは3つのうち、1つだけ。
結構な数に対応できると言いつつ、まるで対応できていません。
我ながら笑えてきます。
これから増やせるといいですね。
「簡単レシピ」のレッテルを貼られた3つのレシピはこちら。
意外にもチキン65の食材は入手しやすいです(カレーリーフは省略!)。
基本的なレシピであれば、こちらの本もオススメです。
https://blogs.yahoo.co.jp/akirawatanabe2191960/60971553.html
基本・応用のバランスがいいものだとこちら。
https://blogs.yahoo.co.jp/akirawatanabe2191960/65622245.html
どちらも筆者がインド料理を始めるきっかけとなった、インド料理研究家・渡辺玲さんの著書です。
「スパイスをどこで買うか」を簡単に解説した記事はこちら。
では、また書きます。