みなさま、またお久しぶりです。
筆者です。
今回はダールスープ(豆のスープ)を紹介します。
ダール Dal というのは、乾燥させた豆を挽き割ったもので、インドでよーく使われている日常食のひとつです。
インド料理店でも定番のダールカレー(豆カレー)とダールスープ、どこが違うのかと思われるかもしれませんね。
簡単にお答えしますと、筆者もよく分かりません。
だいたいのイメージをつかんでいただくために、今回紹介するダールスープの特徴、仕上がりの目安を挙げておきます。
- おしるこくらいの濃度。例えば、平らな皿に垂らすと、広がってはいくけど皿全体にサーっと流れていくほどではない、くらいの濃度。
- ダールカレーより塩は少なめ(当社比、以下同じ)
- ダールカレーよりスパイスが少ない
- あっさり、穏やかな味に持っていく方針のため、唐辛子や胡椒を使用しない
では、作ります。
材料(3~4食分)
- ムングダール200cc
- ターメリック小さじ1/2
- 香菜の根茎 小さじ1
- 香菜の葉(刻む)小さじ2
- 塩小さじ1
【以下、テンパリング用】
- ギー大さじ4(なければバター)
- クミンシード小さじ1/2
- にんにく2かけ(包丁の腹でつぶして皮と芽を取り除く)
- タマネギ50g(粗みじん切り)
作り方
- 鍋にムングダールと水(水面が豆より2cm高くなるくらい)を入れて沸騰させる。
- 沸騰したら、ターメリックと香菜の葉、根茎を加えて、弱中火で煮る。豆が水を吸うので、適宜豆がかぶるくらいの水を足す。
- 豆の形がかなり崩れてきたら(写真)、火を止めて塩を加える。水を加えて、ややサラサラめになるように濃度を調整する。平らな皿に垂らすと、広がるけどサーっと流れてはいかないくらいの濃度。
- 【テンパリング】をする。フライパンにギー、クミンシードを入れて中火で加熱する。クミンの色が濃くなって泡が出てきたら、にんにくを加えてフライパンを軽く揺すって香りを移す。さらにタマネギを加えて、強めの火でやや色づくまで炒める。
- フライパンの中身をギーも含めてすべて豆の鍋に加える。再び沸騰させて弱中火で10分煮る。
- 食べる。お好みで香菜(分量外)を刻んで加える。
注意点
- 最初に豆を煮るときに水を入れすぎないこと。豆は煮えているけど水分が多く残っていてシャバシャバ…という状態にならないように。水が足りない場合は後からでも足せるので、最初は控えめに入れておいたほうが無難です。
- 豆をどこまで煮崩すかはお好みですが、形が残りまくっているとか、完全に形がなくなっているとかだと、あまりおいしくないのではないかと思います。筆者はわずかに形(豆の残骸)が残る程度にしました。
- 筆者の好みにより、ギーをたっぷりと使用します。カロリーが怖いという人は減らしましょう。でも、減らしすぎるとおいしくないぞ。
- とはいえ、濃度にしても、豆に煮る加減にしても、よほど極端でない限り失敗するということはないはずなので、気楽に作ってしまいしょう。
食材について
- トゥールダールやマスルダールで作ってもイケそうです。
- スパイスの使い方もお好みで変えてしまいましょう。ターメリックといっしょにカイエンペッパー小さじ1/2を加える(全体的に少し辛味が出ます)、ブラックペッパーの粗挽きを加える(刺激がアクセントに)、クミンシードをマスタードシードとカレーリーフに変更して南インド風にする、など。
- 筆者は試しにクミンシード小さじ1/2を、クミンシード小さじ1/4+カロンジ小さじ1/4に変更してみました。これもおいしい。
お夜食にもピッタリです。
では、また書きます。
その他の日常的メニューはこちら。