ケララ州コーチンにある旅行会社、Evergreen Travels エバーグリーン・トラベルを紹介します。コーチン在住のMami Davis 真美・デービスさんが経営されている会社です。
筆者はこちらの旅行会社に2011年からお世話になっており、今年がリピート8回目でした。
最初に断っておくと、これは「営業」記事ではありません(笑)。
インドという国の特性の関係上、人によって向き・不向きがあると思われますので、できるだけ公平な視点から紹介していきます。
はっきりした目的がある人におすすめ
文章だけでは寂しいので、ケララの風景とともにお送りします。
まず最初に、旅行会社の企画する「ツアー」というのは2種類あります。
- 募集型企画旅行→旅行会社が日程、料金などを設定して参加者を募る。
- 受注型企画旅行→旅行会社が旅行者からの依頼を受け、日程、料金などを提案する。
日本人がイメージする「ツアー」は1のほうですが、エバーグリーン・トラベルが主に手掛けているのは2の受注型企画旅行のようです。
固い話から始まりましたが、旅行会社を選ぶうえでこれは結構重要です。
受注型企画旅行というのは、旅行者からの依頼がなければ始まりません。「ケララで○○がしたい」という目的意識が強い人には、おすすめの旅行会社です。
目的意識と言っても、そんなに固く考える必要はなく、「ただケララでのんびりしたい」も立派な目的意識だと思います。
アーユルヴェーダや食い倒れツアーに強い
というのが筆者の印象です。
筆者は食べることを目的としてケララへ行っており、旅のアレンジもそのようにしてもらっていますが、ケララへ来る日本人の多くはアーユルヴェーダがお目当てなんだそうです。
Mamiさんご自身もアーユルヴェーダの知識があり、通訳などされているそうです。
そして…
Mamiさんはグルメな方なので、現地の食に関する情報に強い…いや、強すぎる。「この店のこのメニューがおすすめ」とメニューの指定までしてくれます。
はっきり言って、「コーチン市内食い倒れオリエンテーリング!優勝者にはジャックフルーツ1年分!」を企画できるくらいのレベルです。
しかも、その「おいしい情報」は毎年抜かりなくアップデートされています。こちらは今年の新たなヒットメニュー、オクラとマンゴーのモイリー。
毎年お世話になっているNimmyさんの料理教室もエバーグリーン・トラベルから紹介してもらい、今年で8回目となりました。
…このように食に関しては、ある意味世界に類を見ない旅行会社ですが、情報がアップデートされるに伴い、筆者の体重もアップデートされてしまうのは困りモノです。
真面目な話として、食べること目的で外国を訪れる場合、一食でもハズレを引くと相当なダメージを負います。「ハズレだったから食べ直す」ということは、そうそうできるものではないからです。
現地での最新かつ質の高い情報はとてつもなく貴重なのです。そして、その情報は現地に住んでいる「並外れて食べることが好きな人」にしか提供できません。
これは逆の立場になって考えると想像しやすいと思います。
食べることを目的として日本に来た外国人に対して、本当に価値ある一食に出会える店を紹介できる日本人がどれだけいるかというと…。
ケララでの人脈が最大の売り
と言ってもいいかもしれません。
実際にケララを何度も訪れて思うことですが、コネ(人脈)の影響力は絶大です。コネがあるかないかで対応がガラリと変わります。
リゾート施設の対応にしても、事前に連絡を入れてもらえると(実際にはこの根回し、いろいろと大変らしいのですが…)、対応がまるで違います。
おかげさまで習うことができたシーフード・ビリヤニ。
何か具体的に知りたいことや体験してみたいことがある人にとっては、人脈というのは大事な要素ですね。
旅の注意点、彼らの「ゆるさ」を許せるか
注意点というほどでもないかもしれませんが、ケララの人々は全体的に「ゆるい」です。
お腹みたいな大事なところはゆるくないのですが、時間とか連絡とか、そこそこ大事なところがゆるい。日本と同じ精度を期待していると、かなりのストレスになる可能性があります。
これは日本人が旅行会社を運営していたとしても克服するのが難しい問題です。なぜなら、宿泊先の手配などをする際にやりとりする相手がインド人だからです。
筆者はもともと「ゆるい」うえに、時間の使い道に困らない性質なので、少々時間が遅れたりしても気になりません。むしろ「自分ものんびりしててオッケーってことでしょ、おいしいわ~」と思ってしまいます。
…という話を聞いて、「オモロイやん!」と思ったアナタはインド向きです。
↓エバーグリーン・トラベルのホームページ
エバーグリーン・トラベル/Evergreen travels
最後に、既出ですが夕日の写真。
ケララは西側が海に面しているので、夕日がきれいな場所が多いです。
では、また書きます。
エバーグリーン・トラベルに特に便宜を図ってもらったときの記事はこちら。