常備菜に最適なナスの炒め物を紹介します。
料理の特徴を簡単に説明します。
- 油とスパイスのおかげで保存性が高い、ピックル風の料理(ピックルとは、インドのスパイスオイル漬け)
- 特に油の使用量がかなり多い
- 完成後、少し時間を置いたほうがおいしい
- 日本米のおかずとしてもおすすめ
1年半くらい前に一度作ったのですが、そのときは料理の性質を自分でもよく理解していませんでした。そのため、油の使用量はさすがに多すぎだろうと思って減らす→結果、あまりおいしくない、となってしまいました。「ピックル風」なわけだから、油をたくさん使わないとダメなんですよね。
この記事はインドのレシピ本、
The Food of India by Carol Selva Rajah & Priya Wickramasinghe
Published by Om books International, New Delhi, India
を参考にしてお送りします。
では、作ります。
材料
スパイス以外の材料
- ナス 600g、中6本(縦4等分にして、それを2つに切る。要するに、1本のナスを縦長の形に8等分します。)
- 油 大さじ15(1.5ではない)
- にんにく 2かけ(すりおろし)
- しょうが(にんにくと同量をすりおろし)
- 塩 小さじ1+小さじ1
- トマト 300g、中1個半(粗みじん切り)
ホールスパイス
- フェンネル 小さじ1
- カロンジ 小さじ1/2(なければ省略)
パウダースパイス
- ターメリック 小さじ1/4
- カシミリチリ 小さじ1(なければ半量のカイエンペッパー)
- コリアンダー 大さじ1
作り方
- ナスに塩小さじ1をまぶし、よくまぜて30分置いておく。水分が出てくるので、クッキングペーパーなどで拭きとる。
- 広めの鍋に油大さじ7を入れて、加熱する。ナスを加えて、揚げ炒めにする。こんがり焼きめがつくまで焼いたら、ナスを取り出す。ナスの半量を揚げ炒めしたら、油大さじ4を足す。残りの半量を同じように揚げ炒めする。
- 同じ鍋に油大さじ4を追加し、ホールスパイスを入れる。ホールスパイスから泡が出て香りが立ってくるまで、中火で加熱する。写真はホールスパイスを加える前に鍋の状態。油の量に怯まないこと!
- いったん火を止めて、にんにく、しょうがのすりおろしを加える。まぜる。油がはねる可能性があるので、蓋を準備しておくとよい。
- 弱火にして、パウダースパイスと塩小さじ1を加える。弱中火で、常にかきまぜつつ1分炒める。
- トマトを加える。適当につぶしつつ、弱中火で5分炒める。
- ナスを加えてまぜる。蓋をして、弱火で10分炒める。写真はナスを加えてまぜた時点。
- 粗熱がとれたら、冷蔵庫に入れておく。
- 食べる。
できた直後に食べても構いません。ただ、油の量がかなり多いので、冷蔵庫に保管しておいて少しずつ食べるのがおすすめ。
注意点
- ナスに塩をまぶし、さらに揚げ炒めまですると、かさがかなり減ります。「これだと大きすぎるかも」と感じるくらいの大きさに切っておくといいです。
- 油の使用量に怯まないこと。最重要ポイントです。この料理に関しては、油を減らすとおいしくなりませんし、保存性も落ちてしまいます。
食材について
- カシミリチリ…半量のカイエンペッパーで構いません。筆者宅にカシミリチリがたくさんあったので、しばらくの間、カイエンペッパーの替わりにカシミリチリを使っているだけのことです。赤い色を出したいなら、カイエンペッパーに加えてパプリカパウダーを使うといいと思います。
では、また書きます。
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