やや塩味の強い、セミドライタイプの豚肉料理を紹介します。
南インド・ケララ州の牛肉料理、ビーフ・フライのレシピを元にして作ったものです。ケララはインドの中でもクリスチャンが多い州なので、牛肉や豚肉を使ったメニューが多彩です。
牛肉の高さに立ちつくす筆者…横には豚さんが。
今年5月にケララを訪れて、ビーフ・フライの作り方を習いました。
その際に同席していた豚肉好きなケララ・クリスチャンD氏が一言…
「これ、豚肉で作ってもおいしいよ」
そのときは「あ~、そうなのね」程度に思っていました。
帰国後、ビーフ・フライを試作すべく、スーパーを徘徊する筆者。
しかし…
「牛肉…高!高い!」
隣にはお手頃価格の豚肉さんが…。
頭をよぎるD氏の言葉…。
材料
いきなり材料の紹介に移ります。
ここに至った経緯はお分かりいただけましたよね。
【以下をマリネして2時間置く】
- 豚肉500g(1cm角に切る)
- ターメリック小さじ1/2
- カシミリチリ小さじ2(なければカイエンペッパー小さじ1)
- ブラックペッパー小さじ1/2
- 酢大さじ1
- 塩小さじ1
- カレーリーフ5枚くらい(細かく刻む)(なければ省略)
- ココナッツオイル大さじ1(なければサラダ油)
【マリネ以外の材料】
- エシャロット100g(スライス)(なければタマネギ)
- ココナッツオイル大さじ2
- カレーリーフ10枚くらい
- 塩小さじ1/2
作り方
- 鍋にマリネした豚肉を入れて、蓋をして弱火で1時間煮る。
- フライパンに【マリネ以外の材料】のココナッツオイルを熱し、カレーリーフ、エシャロット、塩を加えて強火で炒める。徐々に火を弱めていき、エシャロットがやや茶色くなるくらいまで。
- 1の鍋の豚肉をフライパンに投入する。蓋をして弱火で20分煮る。豚肉を投入した時点のフライパンはこんな感じ。
- 塩を加えて完成。
- 食べる。
注意点
- 注意点というほどでもないですが、「作り方1」で豚肉を煮るときは弱火でチンタラやります。筆者が教わっている先生はよく「Slow Cooking」という言葉を使います。時間がなければ、圧力鍋で20分だそう(日本の肉を使う場合は、もっと短時間でもいけると思いますが)。
- やや塩味が強めの仕上がりになります。冷蔵庫で数日置いてもいいそうです。筆者は呑みませんが、おつまみに良さそう。
食材について
- 豚肉→今回は肩ロースを使用。かなりオイリーな仕上がりになりました。もも肉のほうがいいかもしれません。オイリー好きなら肩ロース。たぶんバラはヤバイ。
- 懐に余裕があるなら、牛肉でやってみましょう。
- カイエンペッパー→要するに唐辛子の粉。
- ココナッツオイル→真夏以外は固まっていることが多いので、湯煎して使います。なければサラダ油で。
- エシャロット→ベルギーエシャロットを使用。根らっきょうではないので要注意。ほんとはケララ料理で多用されるShallot(小さいタマネギみたいな野菜)。なければタマネギで。
- カレーリーフ→南インド料理で多用される葉っぱ。安定して入手するのは難しいので、なければ省略。南インド料理における重要な食材ではありますが、これが手に入らないことを理由にして、南インド料理を諦めるのはもったいない。
- いま気付きましたが、これってスーパーで普通に買える食材だけで作れますね。
この料理は放置できる時間が多く、実質的な調理時間はあまり長くありません。筆者の幸せの源は「自由に使える時間」です。こういう料理大好き。
こだまに6時間乗るとか、空港で乗り継ぎ時間が8時間ある、とかも大好きです。
では、また書きます。
この料理の元になったビーフ・フライが登場する記事、牛肉・豚肉料理の記事はこちら。
おつまみ系のメニューはこちら。