今回は家庭料理としてのチキンカレーを紹介します。
このチキンカレーは、筆者が毎年南インド・ケララ州にてお世話になっている旅行会社、エバーグリーン・トラベルの真美さん…のお家のメイドさん、エルシーさん(←料理が上手!)が作ったものが元になっています。
筆者が毎年料理を習っているNimmy さんが作る料理は、同じ「家庭料理」でもかなり洗練されたレベルのものですが、こちらは一般家庭のオカンの味、という印象です。
驚くような味ではないけど、なんかおいしい。
そんな味。
ココナッツミルクと鶏肉の出汁でまろやかな味に仕上がるので、日本人にも馴染みやすい味だと思います。
動画版はこちら。
材料(4~5食分)
スパイス以外の材料
- 鶏肉 500g
- 油 大さじ4
- カレーリーフ 10枚くらい(省略可)
- タマネギ200g、中1個(繊維を断ち切る方向にスライス)
- ニンニクのすりおろし 小さじ1
- 生姜のすりおろし 小さじ1
- 塩 小さじ2
- トマト 200g、中1個(乱切り)
- 【食材を煮る用】ココナッツミルク 150cc+水50cc
- 【仕上げ用】ココナッツミルク 100cc
- 香菜の葉 適量(刻む)(省略可)
パウダースパイス
- ターメリック 小さじ1/2
- チリパウダー 小さじ1
- コリアンダー 小さじ2
- ブラックペッパー 小さじ1/2
- ガラムマサラ小さじ1/2
作り方
- 鍋に油を熱し、タマネギ、カレーリーフを加えて炒める。できるだけ強火を維持しつつ、タマネギに色をつける。炒め具合はこれくらい。
- 弱火にしてパウダースパイスと塩を加える。常にかきまぜつつ、弱中火で粉っぽさがなくなるまで炒める(1~2分)。
- トマトを加える。トマトをつぶしつつ、弱中火でトマトの形がほぼなくなるまで炒める(5分くらい)。
- 鶏肉を加える。中火で鶏肉の表面が白くなるまで炒める。
- ココナッツミルク150ccと水50ccを加えて、蓋をして煮る。骨なしなら15分、骨付きなら30分。途中、濃くなりすぎるようなら、適宜水を足す(できあがりの濃度は下の写真参照)。
- 火を止めて、ココナッツミルク100ccと香菜の葉を加えてまぜる。
- 食べる。
ややトロミのある仕上がりになります。インディカ米や硬めに炊いた日本米で。
注意点
- タマネギは炒めるというより、広げて焼くようなイメージ。常にかきまぜなくてもいいです。広げて焼く、まぜる、広げて焼く…の繰り返しで色をつけます。
- パウダースパイスは焦げやすいので、投入するときは弱火に。
- トマトを加えたら、わりとしっかりめに炒めます。
- 出来上がりはトロっとした感じ。シャバシャバでもないし、ドロドロでもない。
食材について
- ココナッツミルク→現地では一番搾りと二番搾りを使い分けます。レシピの中の【食材を煮る用】は二番搾りを、【仕上げ用】は一番搾りを想定しています。
- 香菜の根茎を刻んで入れてもおいしい。入れる場合は、トマトと同じタイミングで。
- ケララではタマネギの炒め方が浅い。日本でインド料理を作るときに「これくらい」って言われているのと比べると、だいぶ浅い。写真はケララでエルシーさんが作ったときの炒め。もともとタマネギに含まれている水分量が少なくて旨味が強いから、炒めが浅くても味がキマるのかも。
このチキンカレーは日本人にもすんなり受け入れられそうな味。材料も比較的入手しやすいので、おすすめです。
では、また書きます。
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